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整った体軸は気づきのアンテナ

尾骨から頭頂までの縦の体のラインをよく「体軸」と表現します。

ピラティスでは骨盤ニュートラル、脊椎はS字カーブで体軸を整えるようにしますが、整った体軸は、私たちにどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?

  • 周りから姿勢がキレイだと見てもらえる
  • 体の疲労、コリ等が軽減する

といったことももちろんありますが、こんな効果を経験されたことはおありでしょうか?

  • 気づきが高まる

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ティク・ナット・ハン師の『今このとき、すばらしいこのとき』

ヨガ、瞑想で心と体に対する気づきが高まってくると、その気づきを日常生活の中でも出来るだけ保ちたいという気持ちがわいてきます。

自分自身の心と体に気づきを向け、良い状態を保つためにも、外で起こっていることに時に注意深く、時に真理を見出すためにも。

今回ご紹介するティク・ナット・ハン師の『今このとき、すばらしいこのとき』は、そんな気持ちを後押しし、その実践を助けてくれるような一冊です。

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沢庵和尚に出会う旅〜不動智神妙録リプライズ

お休みをいただいた折、出石に日帰りで行って来ました。

出石は私が尊敬する禅僧・沢庵和尚の出身地。

沢庵和尚所縁の宗鏡寺(すきょうじ)というお寺があって、そこで沢庵和尚の手植えの椿、造ったお庭、隠棲した投淵軒を見学し、お墓をお参りして、当地でしか味わえない沢庵和尚の人となりに触れて来ました。

随分前に沢庵和尚の著書「不動智神妙録」についての記事を書きましたが、今回の訪問を機に、出来る限り現代語訳に頼らず原文のままで再読してみました。

やっぱり、珠玉の教えに満ちています。

  • 葉ひとつに目をかけずして、一本の木に何心もなく打ち向かひ候へば、数多の葉残らず目に見え候、葉一つに心をとられ候はば、残りの葉は見えず。
    • (葉ひとつに目を凝らすのではなく、一本の木に向かいなされば、数多の葉は残らず目に見えなさるでしょう、葉ひとつに心をとられなされば、残りの葉は見えません。)
  • 心を何処に置くべきぞ。我答へて曰く、何処にも置かねば、我身に一ぱいに行きわたりて、全体に延びひろごりてある程に、手の入る時は、手の用を叶へ。足の入る時は、足の用を叶へ。目の入る時は、目の用を叶へ。其入る所々に行きわたりてある程に、其入る所々の用を叶ふるなり。
    • (心を何処に置くべきでしょう。私が答えて言ったのは、何処にも置かねば、我身いっぱいに心が行きわたって、全体に延びひろがって心が存在します。そうなると手が必要な時は手が、足が必要な時は足が、目が必要な時は目が働きます。そんな風に必要な時に必要な所が働くようになるのです。)
  • 唯一所に止めぬ工夫、是れ皆修行なり。心をばいつこにもとめぬが、眼なり、肝要なり。いつこにも置かねば、いつこにもあるぞ。
    • 一つの事のみに心を止めない、とらわれない工夫、これが修行です。心を何処にも止めないことが肝要なのです。何処にも置かなければ、何処にでもあるのです)
  • 敬の字の心は、心の余所へ行くを引留めて遣るまい、遣れば乱るると思ひて、率度も油断なく心を引きつめて置く位に候是は当座、心を散らさぬ一旦の事なり。常に如是ありては不自由なる義なり
    • (心を余所に遣ってはいけない、遣れば乱れる!と思って少しの油断もなく心を引き止めておくのを「敬の字の心」と申します。これは、心を散らさないための当面の間の手段です。常にこのようであっては、不自由です)

私の蛇足な現代語訳もお付けしてしまいましたが、どうでしょうか、ヨガにもピラティスにも坐禅や瞑想にも、皆さんがなさるお稽古ごとやお仕事にも、そっくりそのまま当てはまりはしないでしょうか?

文書だけでもこの説得力、当時(江戸時代初期)直接会った民衆や大名、将軍、あらゆる階層の人々から絶大な帰依を受けたというのも納得、と個人的には思ったりします。

レッスンでは沢庵和尚のお言葉もお借りしつつ、今後とも心と身体の本質に触れるヨガ・ピラティスのひと時をお届けしたいと思います。

sv10s

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マインドフルネスと食欲と

少し前、「食欲が激しく起こって来たとき、どうしますか?」という問いを受けました。

これは、マインドフルネス的にすごく良い問いをいただけたと思います。

食欲が激しく起こって来たとき、私が心がけていること、少しシェアさせていただきます。

ステップ1:その食欲、どこから?

私の感覚では、食欲は大きく分けて2つの出所があるように思います。

それは、

  • 身体が欲している食欲
  • 心や感覚(目、耳、鼻等)から「食べたい!」と思わせられている食欲

の2つです。食欲は大抵その2つのいずれか、あるいはその2つがその時々の割合でミックスして湧き起こって来るように、私の中では感じます。

食欲が起こって来たとき、「これは身体が欲しているのか、それとも何かを見たり匂いを嗅いだりしたことで起こって来た食欲なのか」まずはその食欲の正体を見極めるようにしています。

ステップ2:必要なら食べる、必要でないなら食べない

食欲の正体が見極められたら、次に、食べる食べないの判断をします。

判断基準は至ってシンプル。「必要なら食べる、必要でないなら食べない」です。

どんなケースが必要で、どんなケースが必要でないか、私なりの判断基準はこんな感じです。

  • 身体や頭の働きを維持するために必要→迷わず食べる
  • 心や感覚が欲しているだけ→不要、食べない
  • 身体が食事を欲してはいるが、目の前のスイーツも気になっている→身体に必要なものを選んで食べる(スイーツはまた今度)

などなど。

こうした判断をする時、自然と心の中には仏教の『五観の偈』(食事の心構え)の一つが思い浮かびます。

正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり

(健康を維持するための良薬として食事をいただきます)

この言葉のおかげで、私自身はここまでお話したような形で食欲に対してマインドフルになり、良薬となる飲食の選択をすることが可能となっていると、考えています。

よろしければぜひ、この五観の偈の言葉や私の食欲へのアプローチ方法、ご参考にしていただければ幸いです。

食欲が湧いて、財布の口が開いて、お口が開いて、食べ物が入って、、、

というルーティンが流れ作業的に完了してしまう前に、マインドフルになるきっかけとなりますように。

sv10s

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藤田一照さんの『現代坐禅講義〜只管打坐への道』

坐禅やヨガの瞑想の理解をさらに深めたい、その想いから手にしたのが本書、藤田一照さんの『現代坐禅講義〜只管打坐への道』でした。

「人間の不幸というものは(中略)、、、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのだということである。」

パスカルのこの言葉と坐禅を結びつけ、そこから展開される坐禅についての身体面、精神面、様々な視点からスポットを当てる講義、すごく興味深かったです。

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