坐禅やヨガの瞑想の理解をさらに深めたい、その想いから手にしたのが本書、藤田一照さんの『現代坐禅講義〜只管打坐への道』でした。
「人間の不幸というものは(中略)、、、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのだということである。」
パスカルのこの言葉と坐禅を結びつけ、そこから展開される坐禅についての身体面、精神面、様々な視点からスポットを当てる講義、すごく興味深かったです。
元々は、坐禅や瞑想を深めるための精神面での学びがないかと手にした本書でしたが、
- 坐骨で坐る、
- 仙腸関節から脚を使う、
- 胸鎖関節から腕を使う、
といった坐禅と絡めた繊細な身体の使い方の紹介も随所に見られ、ピラティス的なフィジカルな要素についても多くの発見が得られた気がします。
整体、ヨガ、気功等、坐禅以外の分野で心と体の鍛錬を重ねる先生方と筆者の対談も、既に坐禅、それからヨガやピラティス等の何らかのボディーワークをされている方には、外の分野への視野を広げ、同時に既に行っているものの理解を掘り下げるための刺激となるのではと思います。
機会があればぜひ。
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