空いた時間に少し遠出をして、刀鍛冶さんの工房兼展示場を見学に行きました。
別に、居合に使う真剣を買いに行ったということではありません。
むしろ居合に真剣を用いるということは、これまで全くそのような欲求にとらわれたことはありません。
居合に真剣を、というよりは、真剣そのものであったり銘刀云々にも興味がなかったのが本当のところ(今はやりの?『刀剣女子』的な方々のほうがよっぽど刀に対して情熱的でお詳しいかも)。
それでも見学に行ったのは、
空いた時間に少し遠出をして、刀鍛冶さんの工房兼展示場を見学に行きました。
別に、居合に使う真剣を買いに行ったということではありません。
むしろ居合に真剣を用いるということは、これまで全くそのような欲求にとらわれたことはありません。
居合に真剣を、というよりは、真剣そのものであったり銘刀云々にも興味がなかったのが本当のところ(今はやりの?『刀剣女子』的な方々のほうがよっぽど刀に対して情熱的でお詳しいかも)。
それでも見学に行ったのは、
前回の「たまたま→自分の選択→運命」という私の出会い、出来事に対する捉え方のパターンに関連して、私の最初の居合の先生との出会いについてお話してみようと思います。
坐禅会と同じく、先生との出会いは全くたまたまでした。当時今ほど華やかではなかったインターネット上で居合道場の一覧表に載ってあった先生のお名前と連絡先、そして稽古場所。
たまたま家から一番近いこと、そして興味のあった流派であったことから連絡を取らせて頂き、見学。
見学後、先生は私に「ウチに来ても、ワシは教えへんよ」と仰いました。当時はその真意を全く理解出来ないで、私はそれでもお願いします、と入門を許していただいたのでした。
「教えへんよ」と言われつつ、しっかり教わっていたと思います。確かに「なぜ」「どうして」みたいなことを論理的に丁寧に説明されることはありませんでしたが。
目の前で模範を黙って示され、「やってみろ」と黙って手を私の方に差し出し、私も先生の模範に倣って同じ形を抜く。先生は私の欠点を見せ、正しい動きをもう一度示される。これもやはり無言で。
先生のご存命中は、ひたすらこんな沈黙の稽古をつけて頂いていました。
ですが、理屈を捏ねずに体で先生の模範にぶつかっていったおかげで、どれだけ先生がされる模範の精度が高いのか、先生ご自身が凄いのか実感することが出来たように思います。
それが分かるようになってからは、直接言葉を交わさなくても、先生が何気なく口にされる言葉、取られる動作に細かく注意を向けるようになりました。
思えばこの時から、「自分の選択」で意欲的に稽古するようになっていたと言えるかもしれません。
無言のやり取り、何気ない言葉や動作を通しての「教えへん」教えを授かったおかげで、その後、世界中で素晴らしい先生方と出会うことが出来ました。
ヨガのナクルも、ピラティスも、ワットポーのタイ古式マッサージの先生方も、坐禅の副御住職さまも。
教えを待っていたら、きっと先生方の本当の凄さに気付けずに終わっていただろうと思います。理屈を並べるだけでは、「自分の考えの方が正しいんじゃないか?」くらいの錯覚にさえ陥ってしまっていたのではないかとも思います。
ひたすら模範に倣い、聞き取れるちょっとした言葉やピンと来た動作に食らいついたからこそ、良い学び、良い出会いの機会に恵まれたと言えるのだと思います。
先生との出会いから15年。色んな場所、経験を経ていま「教えない」先生との出会いは、運命だったと思えます。
…
個人的な長話にお付き合い頂きましてありがとうございました。
たまに(かなり?)、その先生よろしく私のレッスンも沈黙の時間が生じることがありますが、ラクをしてる訳ではなく、無言で必死に何かを示そうとしているつもりですので、是非その示さんとするものを掴んで頂けましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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先日、居合の演武会で人生初体験となる「試斬」やらせていただきました。
こちらがその時の様子になります。
Tameshigiri〜Test cutting from Yukinobu Ota on Vimeo.
斬れた、斬れなかった。表面を見れば、ただそれだけの話のようにも思えます。
が、この2回の試技で、自分自身では、ヨガと向かい合っていた、そう思う体験をしていたのです。
今回はちょっとそのお話を。
巻き藁に斬りつける前、自分自身、刀、斬るべき対象としての巻き藁の3つがバラバラに存在するのを強く感じてしまいました。
いつもの居合の形稽古では、自分自身も刀も、そして斬っている仮想の敵も全て1つのものとして自分の中に在るのですが...巻き藁を前に立った瞬間、1つだと思っていたものがパーン!と3つ(もしかしたら自分で気づいていないだけでそれ以上かも)に割れて自分の外に飛び出してしまったのです。
自分の中のヨガ(和合)が消えた瞬間でした。
自分の中で沸き起こる「斬る」という意識、それによって存在感というか自己主張を増幅させる巻き藁...
と同時に、かなりの重量と刃の鋭利さを持つ刀に頼ろうとする気持ち。刃筋さえ通せば、自分の力なんていらないだろう、という甘えにも似た気持ち。
そんなバラバラな状況で行ったのが、この動画の1回目の試技。
巻き藁も傾いたり、斬れても汚かったり、姿勢も大きく崩れるし、よろしくない。
おそらく1回目に比べると多少マシに斬れているのではないでしょうか?(そうでもないですか?)
1回目で確認できた外に飛び出してしまったもの、それを見極めてしっかり意識を自分の内に取り戻すことが出来た、ということが多少功を奏したのでは、と自分では思っています。
巻き藁を物理的に斬る前に、自分の内から飛び出して刀や巻き藁、周りの人の目線や声に、外に向こうとする意識を心の刀で斬ってしまう...
ヨガでいうところの”プラティヤハーラ(感覚を内に向ける)”というところでしょうか。
1回目に比べると、メンタル面では相当落ち着いて、リラックスしてやれたように感じています。
いつもお客様には「レッスンだけでなく、日常生活でも出来るだけヨガを思い出して実践してみてください」と言っていますが、ボク自身も思いがけないところでヨガと向き合うことが出来ました。
という、ボク自身の日常でのヨガ体験ご報告でした。
よろしければ皆さまからの「日常でのヨガ体験」も、レッスンの際にでもお聞かせいただけると幸いです。
合掌
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ヨガ・ピラティスをされている方、さらにはこれからはじめる事を検討していらっしゃる方に、「何のためにやるのか」「どんな効果があるのか」を少しクリアーにするために、今回はボクの個人的な事例をお話しさせていただきますね。
ボクは、教えるだけじゃなくて自分でも日頃から自分用のプログラムを組んでヨガ・ピラティスを実践しているんですが、それをする理由の1つが、ヨガ・ピラティスで身に付くワザとココロを、かれこれ10年以上続けている居合道に活かすため、です。
居合道って、ナニ?とか、どうやって活かせるの?というのは、以下の動画を一度ご覧いただくのが良いかと思います。
Mugai-ryu Iai (from Go-you & Go-ou) from Yukinobu Ota on Vimeo.
ヨガ、ピラティスのワザやココロで意識しているのは、それぞれ大体次のようなところです。
本当に簡単に箇条書きすると、こんなところです。
もちろん、各種のスポーツに応用できることは言うまでもありません(実際、ピラティスに関してはカナダ時代にスキー・スノーボードトレーニングの一環に取り入れて頂いたこともあります)。
◯◯道、つながりで行けば、茶道をはじめとするお稽古ごと、さらに文化的な方面では音楽(各種楽器演奏)やダンスもアリではないでしょうか。
雑誌やTV等で興味だけはあったという方、ダイエットや運動不足解消に、と漠然としたイメージだけをお持ちだったという方、そんな方たちに、「へぇ〜、そんな風にも活かせるんだ。」という希望をお持ちいただけましたら、幸いです。
出張レッスン/マッサージの概要は各ページをご参照ください。
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