御守り刀という生き方

空いた時間に少し遠出をして、刀鍛冶さんの工房兼展示場を見学に行きました。

別に、居合に使う真剣を買いに行ったということではありません。

むしろ居合に真剣を用いるということは、これまで全くそのような欲求にとらわれたことはありません。

居合に真剣を、というよりは、真剣そのものであったり銘刀云々にも興味がなかったのが本当のところ(今はやりの?『刀剣女子』的な方々のほうがよっぽど刀に対して情熱的でお詳しいかも)。

それでも見学に行ったのは、

本当に良い刀と向き合うと、

刀を打たれている方と接すると、

刀に対する自分の姿勢に何か変化があるかもしれない、と思ったからでした。

結論から言うと、視野が開かれるような本当に貴重な体験をすることができました。

御守り刀というカテゴリー

居合を通して出会う“斬る”ための真剣しか知らなかった私が息を呑んだのは、御守り刀に端を発する刀の侵しがたい美しさでした。

御守り刀というのは、子どもが生まれたときにその子の魔除けや成長を願う御守りとして、あるいは修験道の山伏さんたちの修行のお供として発展した、実戦を主たる目的としない御守りとしての刀です。

あぁ、この刀は絶対に人の手垢で汚しちゃいけない、何か斬るなんてあり得ない

問答無用でそう思わせる説得力のある、静かで美しい刀でした。

静かというと、展示場で質疑応答して下さるお弟子さんも「ここは当初から御守り刀として打ってきた歴史があって、今も美術刀剣として打っている」と、静かな言葉の中に自信と誇りを感じさせる、好感を持てる方でした。

日本刀を語る際によく言われるところですが、

本来は戦闘目的でつくられたものが、美術的価値あるいは霊的価値(御守り)を持つ

その存在意義の昇華とも言うべきものに直接触れる体験をし、精魂込めて打たれた刀とそれをつくる刀工さんへの尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

刀に対する自分自身の姿勢は今回の体験を機に大きく転換したのですが、持ちたいけれども居合で抜きたくないし振りたくない、居合で使えないんだけども御守りとしては欲しいかも、という何とも複雑な気持ちになってしまいました。。。

御守り刀をきっかけに武道・ヨガ・ピラティスを考える

ちなみに今回の体験をきっかけに自分自身で行っていることを振り返って考えてみると、

居合は、おそらくこの御守り刀と同じような存在意義を持ち得るだろうし、

ヨガピラティスも、スポーツやトレーニングの括りから昇華させたものとしてお伝えすることができるだろうなぁ、と(ヨガについては、実は趣味的なスポーツやフィジカルなトレーニングを超えたところが本来的な存在意義であり、私自身のヨガの練習はそこが目的だったりするのですが)。

そんなことをじっくり考える機会にもなりました。

日本刀に限らず、皆さんもぜひ良いものに触れ、ご自身の深いところに触れる時間を大切に。

sv10s

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