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陰ヨガ経絡紀行〜腎臓

前回、肝臓編の最後に予告したとおり、今回は腎臓の経絡を。

こちらも肝臓同様『肝腎』の言葉通り、東洋医学において非常に重要なポジションを占めるパーツです。

では、いつも通り腎臓の経絡、東洋医学における腎臓のはたらきから触れて行くことにしましょう。

腎臓の経絡〜足少陰腎経

ルート:

  1. 足の小指外側から図KI1を経て、土踏まずを通って内くるぶし後ろ側ををグルッと回り、かかとに至ります。(図ではKI1〜6までに該当)
  2. その後、脚の内側を膝まで上昇し(KI7〜10まで)、腿についてはそこから更に内側を上昇します。
  3. その後、股関節付近からは体内に進入し、尾骨→腰椎→腎臓と経由し(この部分は図には表示されていません)、そこから2手に分かれます。
  4. 一つは腎臓から膀胱を経て体の表面に再び現れ(下腹部、恥骨上部)、上体中心付近を胸まで上昇。みぞおちからは胸骨外側にそれて、鎖骨下部まで続きます。
  5. もう一方は、腎臓→肝臓→横隔膜→肺→喉と通り、舌の裏で終わるとされています。

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経絡図引用元:All About Acupuncture
www.all-about-acupuncture.com all rights reserved.

 腎臓のはたらき

今回も肝臓編と同じく、ちょっと詳しくご紹介させていただきますね。腎臓の大事な大事なはたらき。

肝臓が”気”の流れをコントロールする働きを担っているのに対して、腎臓は体中の”液体”の流れをコントロールする働きを担うとされています。

これは単純な水分の循環を指すものではありません。食べ物の消化や飲み込みを助ける唾液、体温調節に必要な、毒素の排出に必要な尿、それら一切の液体の「調和の取れた分泌」を担うのが、腎臓とされています。

他にも腎臓の健康は以下のような身体的/精神的側面における影響を及ぼすとされています。

身体的側面:骨の健康、聴力、髪のツヤ、呼吸、生殖/泌尿器の健康

精神的側面:精神の安定(不安、おそれに対する)

精神、色んな解釈がありますが、ここでは物事の、深い、本質的な認識力とお考え下さい。

自分の知らないこと何が起こるか不確定なことと遭遇した時のボクたちの心の反応。腎臓の健康がこの時の心の反応に影響を与えると、東洋医学では考えられています。

腎臓が健康な状態で機能していると、智慧が働き、自分の知らないこと、不確定なことに対しても本質的なところで正しい認識が出来ます。一方、腎臓のはたらきに問題があると、そういった時に不必要に不安になったり、おそれたりしてしまいます。

腎臓の経絡にアプローチする陰ヨガポーズ例

上段左側より:

  1. ドラゴン・・・後ろに伸ばしている脚の骨盤前側付近(内側寄り)を通る腎臓の経絡をストレッチ。
  2. ベビードラゴン・・・膝ではなく股関節に荷重して前脚股関節を通る腎臓経絡を刺激します。
  3. ドラゴン(ウィングド)・・・前脚の膝を外側に開き、両手(もしくは両肘)をマットに置いて、上体を(骨盤も含めて)低くしていきます。前脚股関節を通る腎臓経絡をベビードラゴン以上に刺激。

下段左側より:

  1.  チャイルドポーズ・・・通常より広めに膝を開いて股関節付近を通る腎臓の経絡を刺激。
  2. ハーフバタフライ・・・伸ばしている側の脚を通る腎臓の経絡全体のストレッチ。
  3. スフィンクス(ニーベント)・・・尾骨〜腰椎を通る腎臓の経絡を刺激すると同時に、上体を通る腎臓の経絡のストレッチ。

陰ヨガの実践・お稽古は、ぜひお近くのヨガスタジオ・教室の陰ヨガを教えられる先生から(お近くがSeed Trainingの場合は、よろしければぜひご相談を)。

陰ヨガのその他のポーズや詳しいやり方、Seed Trainingでの出張レッスンにもご興味をお持ちいただけましたら、下記リンクもぜひご参照くださいませ。

次回は、一旦経絡紀行は休憩。かわって今回の経絡紀行シリーズを書くにあたって参考にした陰ヨガや経絡に関する本オススメのサイト等をご紹介する回にしたいと思います。

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陰ヨガ経絡紀行〜肝臓

陰ヨガ経絡紀行、第2回目は肝臓の経絡です。

大切な、という意味で『肝腎(もしくは、肝心)という言葉を使うことがありますが、何を隠そう、この『肝』の字は肝臓に由来しています。それくらい、東洋医学において肝臓は重要視されています。

では、さっそく前回と同じように、肝臓の経絡、東洋医学における肝臓のはたらきを順に見て、肝臓が重要視されている理由に触れてみましょう。

肝臓の経絡〜足厥陰肝経

ルート:

  1. 足の親指から内くるぶし、脛、ふくらはぎ内側を通って上昇します
  2. 膝の内側、内腿を通って恥骨から性器を取り囲むように通った後、腹部を上昇します
  3. 肋骨下部(図LR13あたり)から一方は体内に入り、肝臓、胆のうと繋がります
  4. もう一方は胸の下(LR14あたり)まで上昇し、そこから再び体内に入り、肺へと繋がります
  5. 肺からは、気管を通って喉を経由して、目まで繋がります
  6. 目から二手に別れ、一方は唇の周りに、もう一方は額を通って頭頂まで通じます

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 経絡図引用元:All About Acupuncture
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 肝臓のはたらき

さて、ここが今回のメインディッシュです。『肝腎』という言葉にも使われるくらい、なぜ肝臓の健康が重要視されるのか。

それは、東洋医学において肝臓は、“気”の流れをコントロールするはたらきを担う、とされているためです。ヨガにおいては“プラナ”という言葉で説明されますが、ココロとカラダのはたらきの根源的なエネルギー、それが東洋医学でいうところの”気”です。

肝臓が正常に機能することで、全身の気の流れがスムーズに、淀みのない状態になるとされています。

肝臓の機能が乱れると気の流れが滞り、気の流れが滞った場所では、身体的には痛みや腫れが起こります(上記経絡に沿った脇腹、胸、性器付近等)。

他にも、肝臓の健康は以下の身体的/精神的側面においてもあらわれるとされています。

身体的側面:スジ(じん帯、腱)、爪、目の健康

精神的側面:感情のコントロール(怒り、自信等)

お酒を飲んで大暴れしたり、気が大きくなってしまったりする人もいますが、これはまさに肝臓のはたらきが麻痺してしまった為に起こる感情のコントロールの崩壊、とは考えられないでしょうか?

そうならないためにも、日頃から陰ヨガを使って肝臓のコンディショニング、しておきませんか?ということで、肝臓の経絡にアプローチする陰ヨガポーズの例をいくつかご紹介しておきましょう。

 肝臓の経絡にアプローチする陰ヨガポーズ例

バタフライ・・・脾臓の経絡をターゲットとする時よりも両足の位置を若干骨盤に近づけると、より肝臓の経絡をストレッチ出来るようになります。

スクワット・・・両足つま先をやや外側に向けて置くことで、より内側にアプローチ出来るようになります(それだけ肝臓の経絡に近づく)。つま先の向きと膝の向きは揃えるようにしておきます。

ドラゴンフライ・・・つま先、足首は脱力してラクにします。骨盤が後傾してしまうようなら、片足開脚(ハーフバタフライと言ったりします)で行うか、骨盤下にブランケット等を挟んで調節します。足の親指〜股関節にいたる広い範囲の肝臓経絡をストレッチします。

ドラゴン・・・片膝立ち、骨盤と背中をピラティスで言うニュートラルに保って、後ろに伸ばした脚はつま先と足首を伸ばします。骨盤と下腹部周辺の肝臓経絡を重点的にストレッチし、下肢はリラックスした状態で伸ばし、スムーズな気血の流れを味わいます。

ポーズだけでなく、スクワットやドラゴンといった頭を起こした状態で行うポーズに関しては、首筋を柔らかくして、ゆったりと深い呼吸を意識的に行うと、肺〜喉〜頭に繋がる部分の肝臓の経絡も調いますよ。

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次回は、『肝腎』つながりで?腎臓の経絡と陰ヨガについて、ご紹介したいと思います。

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陰ヨガ経絡紀行〜脾臓

陰ヨガ経絡紀行第1回目、まずは、脾の経絡から触れてみましょう。

ただ、一番最初に申し上げておかないといけないことがあります。それは、今後このシリーズで紹介する脾臓だったり腎臓だったり、という各臓器イコール西洋医学で言うところの脾臓や腎臓ではない、ということです。

全く別物、と言い切ることも出来ないのですが、それでも各臓器に対する概念は大きく異なるところが決して少なくありません。ですので、これからご紹介する中で登場する臓器の名称に関しては、原則としてすべて東洋医学の視点から指しているものとお考えください。

 脾臓の経絡〜足太陰脾経

ルート:

  1. 足の親指内側から脛の内側膝と腿の内側を通って上がって行きます
  2. お腹に到達した後、一方は脾臓、胃と繋がります
  3. もう一方は、お腹の表面(股関節、胸のライン)を上がって行きます
  4. 3.から再び二手に別れ、一方は体内を通って舌に、もう一方は脇の下に行きます

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脾臓のはたらき

身体的側面:筋肉、手足の健康(外見、動作ともに)、味覚

精神的側面:モチベーション、判断力、創造力の発揮

 脾臓の経絡にアプローチする陰ヨガポーズ例

上段左側より:

  1. バタフライ・・・股関節から上体を曲げることで、膝の内側、股関節をピンポイントで刺激し、同時に内腿の筋肉とそこを通る脾臓の経絡をストレッチ。
  2. サドル(鞍)・・・正座から仰向け。膝〜股関節までの広い範囲をストレッチ。両膝を揃えて足先をお尻の外側に出す正座で行うと、さらに脾臓経絡にダイレクトにストレッチ効果が加わります。
  3. キャメル(ラクダ)・・・膝立ちから骨盤を後傾させずに背骨を反らす。骨盤〜上半身の脾臓経絡のストレッチ。

下段左側より:

  1. スクワット・・・足首付近の脾臓経絡のストレッチ。
  2. シール(アザラシ)・・・骨盤をマットにつけて上体を起こすことによる、骨盤〜上半身の脾臓経絡のストレッチ。
  3. キャットプリングテイル(尻尾をつかむネコ)・・・肘で上体を支えた横向き姿勢から、上側の脚を前方に伸ばし、下側の脚の膝を曲げ、そのつまさきを空いている手でつかむポーズ。下側の脚が、手でつかんで伸ばされることで脾臓経絡(膝の内側〜股関節にかけて)のストレッチに。上体も若干捻った形になるので、それによって上半身の脾臓経絡のストレッチ効果も。

以上はあくまで一例です。

陰ヨガのその他のポーズや詳しいやり方、Seed Trainingでの出張レッスンにもご興味をお持ちいただけましたら、下記リンクもぜひご参照くださいませ。

では、次回は肝臓の経絡と陰ヨガについて、ご紹介したいと思います。

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体をスキャンするメディテーション

ボクのヨガのレッスンでは、まず最初にメディテーション(瞑想)を行うようにしています。

このメディテーションの目的、人それぞれだと思いますが、ボクの場合は、

  1. 呼吸のペースを整える(ゆっくり、深く、柔らかく)
  2. 体の余計な力みを取る

という目的でやるようにしています。

この2つをメディテーションで行う事によって、体の疲れ、淀みを発見し、その日のお稽古の目的を定めることができる、のです。

これが出来ると、一人でのヨガのお稽古(ポーズの)も、スタジオに通うのと同じくらい効果的なものにすることが可能です。

これはいわば「体をスキャンする」ようなもの。

この、体をスキャンするメディテーションのやり方と使い方、少しお話しさせていただきますね。

まずは座りましょう

まず座り方ですが、これは一定の間快適に座れる座り方で、なおかつ左右対称の座り方であればOK、というのがボクの考えです。

ヨガでは、スカーアーサナ(いわゆるあぐら)、シッダアーサナ(両踵を下腹部に引き寄せる座法)、パドマアーサナ(坐禅の結跏趺坐)のいずれかが考えられるでしょう。

正座もメディテーションに向いた座法だと言えるでしょう。

無理にマットの上に直接座るのではなく、股関節まわりや膝、腰が窮屈であればブランケットやブロックの上に腰を下ろすようにします。経験上、腰が落ち着かない限り、他の部分を冷静にスキャンすることは非常に困難です。

呼吸に最大限頼りましょう

座りの姿勢が整ったら、そこからのプロセスは最大限、呼吸に頼るようにします。

ゆっくりと、深く柔らかい呼吸を行いながら、鼻孔、喉、肩、胸、横隔膜、背中、お腹周り、、、というように体をくまなくスキャンしていきます。

そのプロセスで、息を吸う時、吐く時に動きの悪い箇所、苦しいと感じる箇所があれば、その部分のバランスを取り戻すことをその日のお稽古の目的にすることも、いいでしょう。

また、呼吸そのものの快不快でスキャンするだけでなく、息を吐く時に体の各部を少しずつ脱力させていって、なかなか抜けないガンコなコリやだるさを見つける、というのもあります。冒頭の2.の方法ですね。

以上がお稽古を始める前のSeed Training流ショートメディテーションのやり方と目的です。

大体、3分間ほどやると呼吸のペースも整うし、その日のコンディションを把握することも出来るはずです。

コンディションが把握できれば、あとは不調を改善するのに必要なメニューをピックアップして実践するだけ(適切なメニューをピックアップする知恵は、お近くのスタジオの先生方に教えていただくか、阪神間ならボクにご依頼いただけると幸いです)。

ボクの自分のお稽古では、メディテーションで把握したコンディションから、ヨガに限らずピラティスやフィットネストレーニングのメニューなんかを取り入れる日もあります。

いきなりクリアーにコンディションの把握が出来るようになる、とはいきませんが、一定期間諦めずに工夫して練習していただければ、どなたでも必ず出来るようになります。セルフコンディショニング、セルフヒーリング、自然治癒...そういったものをお求めの方には是非、チャレンジしていただきたいテクニックです。

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