お休みをいただき、和歌山の那智勝浦に行ってきました。
これまでも祖父母の持っていたたくさんの御守り、御札の類をそれぞれの神社仏閣にお返しすべく、少しずつ旅をしてまわってきたのですが、今回もその一環です。
御守りをお返しするのは那智の瀧をご神体とする飛瀧神社。ですが同じ那智山には、人を導く神の使い「八咫烏(やたがらす)」をお祀りする熊野那智大社があります。
ということで?今回は特に、八咫烏や熊野那智の神仏に導いていただく気持ちで、いつも以上に「わたし」の拘りや計画を持たずに旅をしたつもりです。
「わたし」が思考の数珠つなぎ、頭の中での独り言をやめることで、、、
五感が研ぎ澄まされて、那智をはじめ和歌山の自然のありのままの神々しさを深く味わうことができたように思われます。
古木の冷たい樹皮の奥から伝わる温もり、
冬の瀧の音の底に聴こえる静けさ、
口に含む水の冷たさに隠れた柔らかさ、
暗い森に差す黄金色の光、
御瀧の足下を飾る虹、
何か考え事をしていたら、先入観を持って向き合っていたら、おそらくそれらに気づくことはできなかったはずです。
このお話、ヨガや瞑想を練習していただいている皆さんはすぐさま、「わたし」を薄めるというのが、普段の練習のときの心の持ち方と同じであることを見抜かれたことと思います。
「わたし」が全開だと、、、
頭や心は、身体に命令し、呼吸にも言うことを聞かせようとし、
結果として頭と心も休む暇がなくなってしまいます。
そうじゃない、ですよね。
「わたし」が薄まり、命令をやめれば、、、
頭と心は休息できます。
身体と呼吸はありのまま、自然体になることができます。
そして考え事や先入観を持たず、リラックスした心で、ありのままの身体と呼吸に意識を向けてみて下さい。
よりよい動き、元気、癒し、くつろぎ、
「わたし」を離れた身体と呼吸が、「わたし」が求めてやまなかったものへと導いてくれることに気づけるはずです。
- 誤ったエゴをもって身体を見る者は、「自分が行為している」と想像する(バガヴァッド・ギーター3・27より)
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