年末になると耳にする機会が増えるベートーベンの『第九』、はじめて生で聴きに行って来ました。
ヨガインストラクターとして以前から、第九の歌詞の精神と、ベートーベンその人にとても興味をひかれるものがありまして。
というのも、ベートーベンはヨガの精神、哲学の聖典ともいえる『バガヴァッド・ギーター』(以下ギーターと言います)を読み込んで、その思想に親しんでいたと言われているからです。
第九の歌詞そのものはベートーベンの作ではなく、ドイツの詩人フリードリヒ・フォン・シラーの『歓喜に寄せて』からの抜粋ですが、その抜粋部分を同じくギーターを愛読している私が見てみると、「あぁ、やっぱりこういう部分に共感するんだなぁ」という感じに。
順不同で印象的なフレーズを挙げると、こんな感じでしょうか。
歓喜よ、それは神々の美しいきらめき
快楽は虫けらに与えてやれば良い その時、知の天使が神の前に立つ
生きとし生けるものは全て自然の乳房から歓喜を口にする
善きもの悪しきものも全てバラの径を辿る
神の壮麗な計画により太陽が巡るように 兄弟よ、自らの道を駆けよ
兄弟たちよ!星空の上には愛する神が必ずいる
ひれ伏しているか、人々よ? 創造主を感じるか、世界よ?
星空の上に神を求めよ、星の彼方に神は必ず住んでいるのだ
汝(神)の力は時流が強く切り離したものを再び結び合わせる
汝(神)のやさしい翼のもとで全ての人々は兄弟となる
既にギーターを愛読されている方には心に響くフレーズではないでしょうか?
まだギーターをお読みでない方でも、これらのフレーズに何か惹かれるものをお感じになられたなら、ギーターとご縁があるのかもしれません。
もちろん、ギーターではなく『第九』そのものを聴くこともオススメです。歌詞の意味を知ってじっくり聴くと、本当に感動的な作品ですよ。
ギーターをお読みの方であれば、歌詞だけでなく音の中にも、アルジュナが自問するかのようなフレーズ、アルジュナとクリシュナが問答している場面を連想するようなフレーズに出会うことができるかもしれません。
さらに、ベートーベンの波乱に満ちた人生(父親からのひどい扱い、聴覚喪失等)も含めて聴くと、それでも泣き言や恨み言の一つもこぼさずに“Freude!!!(歓喜)”と雄叫びをあげられるなんて、と、その魂の強さに涙なくして聴けなくなってしまいます。
私はきっとまた来年も、生演奏を聴きに行くでしょう。
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