タイ伝統医学とコンディション

タイ古式マッサージと関連して、私が学んだタイ伝統医学で説かれるコンディションに影響を与える因子ついてもご紹介しようと思います。

6つのコンディション影響因子

  1. 4大元素のアンバランス
  2. 気候の要因
  3. 年齢の要因
  4. 時間の要因(2.と違って1日のスパンで)
  5. 地理的要因
  6. 個々人の生活習慣

これらが私たちのコンディションに影響を与え、時として不調の原因となりうるとされています。

4大元素については別途ページを設けておりますので、ここでは気候・年齢・時間・地理・生活習慣についてご紹介します。

気候の要因

特に季節の変化について言及しています。日本でも、特に季節の変わり目に体調の変化や不調を来すことはよくあると思うので、想像しやすいと思います。

タイ伝統医学では、それぞれの季節に応じて4大元素のバランスの取ることが体調を調えるのに大切であるとしています。

  • 夏・・・「火」の要素が中心になるので、それを急激に冷やすようなことをしない
  • 冬・・・「水」の要素のうち、特に血液が気候の変化の影響を受けやすいので、そこのバランスを調える意識が必要
  • 雨期・・・「風」の要素によって体調を保つ

年齢の要因

タイ伝統医学では、以下の3つの段階に応じて年齢に基づくコンディションの変化が起こるといわれています。

  • 0~16歳・・・「水」の要素に基づく不調が多い
  • 16~32歳・・・「火」の要素に基づく不調が多い
  • 32歳以上・・・「風」の要素に基づく不調が多い

時間の要因

タイ伝統医学は、1日を8つの時間帯に分けて考えます。

  • 6:00~9:00, 18:00~21:00・・・「水」の要素、特に唾液等の粘膜から不調の影響を受けやすい
  • 9:00~12:00, 21:00~24:00・・・「水」の要素、特に血液から不調の影響を受けやすい
  • 12:00~15:00, 0:00~3:00・・・「水」の要素、特に胆汁から不調の影響を受けやすい
  • 15:00~18:00, 3:00~6:00・・・「風」の要素から不調の影響を受けやすい

地理的要因

住んでいる場所そのものの特性による要因です。

  • 熱い場所・・・「火」の要素の影響による不調に注意
  • 低温地・・・「風」の要素に関連する不調に注意
  • 湿っぽい場所・・・「水」の要素に関連する不調に注意
  • 寒冷地・・・「地」の要素に関連する不調に注意

個々人の生活習慣

最後が、個々人の生活習慣です。例としては、

  • 食事に関すること(食べ過ぎ/食べなさすぎ、偏食、新鮮でない等)
  • 身体活動に関すること(運動量、睡眠時間等)
  • 過酷な気候(気温)条件での生活
  • 休息に関すること
  • 排泄に関すること
  • 労働条件
  • 感情の起伏

などが挙げられています。これは、現代医学ともそのまま通じるところでしょう。

これらの要素をもとに、私たちがその都度、どのようなことに注意しながらコンディションを調えればいいかを考えることができます。

たとえば、33歳の私が、冬に、湿っぽい場所に居るとしたら、「風」と「水」(特に血液の循環)の要素に注意を向けながらヨガのアーサナやプラナヤーマ、さらにはタイ古式マッサージでコンディションを調えればいいかも、と考えることができます。

この6つの因子、必ずしも正確ということはできませんが、ご自身のコンディションを調える、数ある参考資料の一つとしていただくことは、出来るのではと思います。