伝統文化」タグアーカイブ

施術者が振り返る「なぜタイ古式マッサージ」?

ヨガピラティスに引き続き、ここまで来たら?タイ古式マッサージも同じように「なぜタイ古式マッサージ?」と、振り返ってみたいと思います。

タイ古式マッサージに興味を持った理由

タイ古式マッサージに興味を持ったのは、ヨガ、とりわけ陰ヨガで出会った、経絡をはじめとした東洋医学、伝統医学に興味を持ったことが原因です。

色々と自分で調べているうちに、タイ古式マッサージは「2人で行うヨガ」とも呼ばれるらしいことも知りましたし、

地理的にもタイは、東洋医学の国・中国とヨガの国・インドのちょうど中間あたり。

これは是非、本場に行って体験したい、学びたいという気持ちになりました。

タイに行って、学ぶことが出来た理由

本場に行って体験したい、学びたいと思うに至ったワケですが、大学時代の親友と呼べる友人がたまたまタイで仕事をしていたこと、それがなければ実際タイに行って、学ぶことは出来ていなかったと思います。

快く滞在させてもらうことが無ければ、当時まだ十分な蓄えがなかった私はタイに行くことは出来なかったろうし、堪能なタイ語を駆使して一緒に歩き回ってくれなければ、路地の奥の方にひっそりと建つ学校にも辿り着けていなかったでしょう。

タイに行って、学ぶことが出来たのは、ひとえに友人の存在のおかげです。

タイ古式マッサージから広がり、深まる世界

実際にタイ古式マッサージの勉強と実践をしてみて、広がり、深まったことがいくつかありました。

まずは身体面。少し筋肉や関節に触れさせていただくことで何となくコンディションが掴めるようになったり、お客様が練習されているポーズのサポートの仕方がより正確にわかるようになったり。

それと精神面。タイ古式マッサージとタイ伝統医学の根底には仏教の思想があります。ワイをして「我」を離れたところで施術するという心の姿勢に出会えたこと、仏教のつながりからお寺でタイ仏教の瞑想を体験させていただいたこと、それらは私がヨガを通して模索していた世界に確実に広がり、深みをもたらしてくれました。


ということで、ここまで『「なぜ◯◯?」シリーズ』をSeed Trainingでご提供しているヨガ・ピラティス・タイ古式マッサージで順にお話してきましたが、

なぜこの『「なぜ◯◯?」シリーズ』を続けて来たのか?

という根本的な「なぜ?」を次回、最終回ということでお話させていただきたいと思います。もしかすると勘の良い方は、、、ここまでのシリーズでうっすらとお気づきいただいているかもしれませんね。

あともう1回、よろしければお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

sv10s

Seed Trainingの自宅出張/Seed Trainingスタジオ(尼崎市)でのプライベート/セミプライベートレッスンにご興味をお持ちいただけましたら下記リンク先も併せてご確認ください。

自宅出張/個人レッスンのご質問/お問合せはこちらから、お気軽にどうぞ。

*自宅出張/個人レッスンご契約前の初回相談(若干体験も可)は無料でお受けいただけます!

Seed Training シードトレーニング タイ古式マッサージ 予約 自宅出張 尼崎 兵庫 大阪

090-6756-5136

(レッスン中、移動中、施術中は電話に出られないこともございます。ご伝言をいただければ折り返しお電話させていただきます)

ブログランキング参加しています。清き1クリックいただけると嬉しいです。
 にほんブログ村 健康ブログ ヨガへ
にほんブログ村

Seed Training,シードトレーニング,Amagasaki,尼崎,兵庫,Osaka,大阪,Yoga,ヨガ,Zen,禅,Mindfulness,マインドフルネス

人生の縮図?高野山結縁灌頂参列記

4日はお休みをいただき、開創1200年を迎える高野山に行って参りました。そこで、結縁灌頂(けちえんかんじょう)という、ヨガをする者にとっても大変気づかされることの多い儀式に参列させていただきました。

今回は、その結縁灌頂の儀式がどのようなものであったかという概要と、私が何を感じたのか、少し書き残してみようと思います。

概要とそもそもの意義

そもそも結縁灌頂とは、自身と仏様との縁を結ぶため、密教で行われる儀式のようです。

弘法大師のご宝号『南無大師遍照金剛』を唱えながら講堂に通された私たち参列者はまずそこで、阿闍梨様の導きで戒律を守ることを誓い、その後の儀式で行う真言(マントラ)や印の結び方を教わり、法話を受けました。

その後、投華得仏(とうけとくぶつ)と灌頂の儀式を行うため、ロウソクの炎のみが灯る、薄暗い広間へ通されました。儀式の流れを非常に大雑把に解説すると、次の順序になります。

  1. およそ5人1組のグループになって、目隠しをした状態で投華得仏を行う曼荼羅の前までお坊さんに導かれながら進む。
  2. 曼荼羅前まで進む間、阿闍梨様から教わった印の形で前の人の背中とピッタリくっつき、普賢菩薩のご真言『オンサンマヤサトバン』を唱え続ける。
  3. 曼荼羅にたどり着くと、曼荼羅に向かい、目隠ししたままで、華を投げる。華の落ちたところにある仏様(高野山では大日如来)と縁を結ぶ(投華得仏)。
  4. その後、阿闍梨様から仏様の智慧の水を頂く灌頂を受ける。

結縁灌頂は人生の縮図?

さて、ここからは、この結縁灌頂という儀式に対する、ヨガや禅を行う者の私見です。

真っ暗な中、目隠しまでされて何も見えずに彷徨う。これは、私たちの日常そのもののように思われました。

そんな暗闇の中で手を引き、率先してご真言を唱えて私たちを導いてくれたのがお坊さん。この儀式におけるお坊さんの役割はそのまま、日常生活において、迷える衆生の心を導くお坊さんの役割と同じです。

ですが、ただただ彷徨うだけではなく、参列者である私たちは、暗闇の中、印とご真言の声を頼りに互いに離れることなく、一緒に曼荼羅までたどり着きます。

この時唱えるご真言『オンサンマヤサトバン』は、密教では、真理を究め悟りを開かんとする心(菩提心、とも)の象徴とされる普賢菩薩のご真言です。

その印を結び、ご真言を唱えながら、曼荼羅と、そしてそこでご縁を結ぶ仏様の所まで一緒にたどり着くというのは、共に悟りを開かんとする者が集う仏教的コミュニティー・僧伽(サンガ)のはたらきを示しているのでは、と感じる次第です。

これらを総合して考えると、儀式が、迷いながらも自らの内に心の平和や自由を、さらには生きとし生けるもの一切の平和と自由に貢献しようという尊い智慧と意思の力を求める人の人生そのものの縮図であるように感じられてなりませんでした。

そう思うと、禅宗で戒名を頂き、ヨガを行う身でありながら今回の儀式に参列させていただけたこと、一人の修行者として非常にありがたく思います。

また、この儀式におけいて私が感じたお坊さんの役割(日常生活において、迷える衆生の心を導く)は、私のようなヨガ・ピラティスインストラクターと共通するものでもあります。

ですので、このご恩返しはぜひ、皆様とのレッスンでさせていただきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

sv10s

Seed Trainingの自宅出張/Seed庵(尼崎市)でのプライベート/セミプライベートレッスンにご興味をお持ちいただけましたら下記リンク先も併せてご確認ください。

自宅出張/個人レッスンのご質問/お問合せはこちらから、お気軽にどうぞ。

*自宅出張/個人レッスンご契約前の初回相談(若干体験も可)は無料でお受けいただけます!

Seed Training シードトレーニング タイ古式マッサージ 予約 自宅出張 尼崎 兵庫 大阪

090-6756-5136

(レッスン中、移動中、施術中は電話に出られないこともございます。ご伝言をいただければ折り返しお電話させていただきます)

ブログランキング参加しています。清き1クリックいただけると嬉しいです。
 にほんブログ村 健康ブログ ヨガへ
にほんブログ村

Seed Training,尼崎,大阪,ピラティス,体幹,personal,pilates,private,osaka,core,

ピラティスの理論と技術を、、、和太鼓に!

ピラティスにしても、ヨガにしても、ボクは常々それらで身につけたカラダの使い方、ココロの持ち方を日常で実践する方法を工夫するようにしているつもりです。

同じことを、ボクと共にレッスンをお受けいただいているお客様には、オススメしているし、お願いしていますよね。

ボクの場合は、居合だったり、坐禅だったり、タイ古式マッサージの施術に、ヨガやピラティスを応用することが多いのですが。

今回、ピラティスの理論と技術を少し意外なものにも応用できるか、実験をしてみました。

それは、、、秋祭りの和太鼓。

太鼓は、単に音を出すだけではなく、叩き方を「見せる」要素も強い楽器です。

また、音の強弱やテンポの緩急をつける面など、意外と繊細なフィジカルのコントロールが必要となります。

ただ、実験といっても、数値をはかったりという訳ではなく、単に普通の練習をピラティスの理論や技術を応用できるように工夫しながら行った、というだけですが。

こんな感じで。

どうでしょう?ピラティスをされている方から見ると、「あぁ、そう言われてみれば...」くらいには、思っていただけるでしょうか?

以前このブログでご紹介した、下の動画も併せてチェックいただくと、より同感いただけるでしょうか?

  • 柔らかく、伸びのある、躍動感を持った動き
  • 体幹のインナーマッスルを意識的に使用することによる、力強い音

ピラティスを応用することで、これらの効果が現れたように感じます。身長160cm台、体重50kg台の小柄なボクでも、ボクより大柄な叩き手と同じくらいの動きの大きさ、音の強さには持っていくことが出来たのではないでしょうか(残念ながら映像は子どもの太鼓を子どもと叩いているものがメインで、大人と比較していただけるものはありませんでしたが)。

でも、トライしてみて改めて思いました。

ピラティスの可能性はすごく大きい、と。

ピラティスの理論や技術は、おそらく工夫次第でどんな身体的、文化的なアクティビティーのパフォーマンス向上にも応用可能です。ダイエットや姿勢改善だけでは、もったいないかも、しれませんよ?

ピラティスのそんな可能性を、Seed Trainingで一緒に探ってみませんか?プライベート/セミプライベート形式の少人数レッスンや不定期で行っているピラティス体験にご興味をお持ちいただけたら、ぜひ下記のリンクも併せてご確認ください。

sv10s

自宅出張/個人レッスンのご質問/お問合せはこちらから、お気軽にどうぞ。

*自宅出張/個人レッスンご契約前の初回相談(若干体験も可)は無料でお受けいただけます!

Seed Training シードトレーニング タイ古式マッサージ 予約 自宅出張 尼崎 兵庫 大阪

090-6756-5136

(レッスン中、移動中、施術中は電話に出られないこともございます。ご伝言をいただければ折り返しお電話させていただきます)

ブログランキング参加しています。清き1クリックいただけると嬉しいです。
にほんブログ村 健康ブログ ピラティスへ
にほんブログ村

映画『大いなる沈黙へ』でヤマ/ニヤマを思い出す

先日、お客様から『大いなる沈黙へ』という映画の感想をシェアしていただきました。

感想をシェアしていただいた時から大きく興味を惹かれ、先日、自身でその世界を体験してきました。

この予告編でも書かれているように、

厳しい戒律のみが知られていた、世間と隔絶したかのような修道院の内部を、

淡々と、聖歌以外の音楽もなく、ナレーションもなく、照明もなく、

一切の『作為』が取り除かれた状態で展開する作品。

・・・

1カット1カットが、1つの完成された絵のように美しい...

厳格な規則がなぜ必要なのか、

修道士さんたちの静かで、穏やかで、満ち足りた眼差しが、
その理由をあらわしてくれているように感じました。

ボク自身に置き換えて考えてみれば、

ヨガ的生活、特にラージャ・ヨガの八支則とされるもののうちの『ヤマ』『ニヤマ』(その内容については過去の記事『十重禁戒とヤマ/ニヤマ』でご確認いただけます)が何故大切なのか、その思いを新たにさせられた気持ちでした。

ココロとカラダ、そしてこの命そのものの静穏、充足、満足は、

静かで、落ち着きがあって、利己的ではない日常生活があってこそのもの。

たとえヨガの目的がカラダを改善することであったとしても、アーサナ(ポーズ)の練習だけでは、決して十分ではないんですね。

たとえ一生懸命アーサナのお稽古をやってカラダが変化しようとしていても、日常生活のスタイルが今まで通りであるならば、変化はより微小なものにとどまってしまうだろうし、もしかすると、すぐにリバウンドして元通り、ということもあり得るでしょう。

よりバランスのとれた、良い心身のコンディションに自らを置くため、アーサナのお稽古でも日常生活でも、今まで以上にヤマ/ニヤマ、意識して実践していきたいと思います。

ヨガアーサナを「ただの体操」にしてしまわないためにも、レッスンでも、今まで以上に大切に、しっかりお伝えしていければと思います。

sv10s

Seed Trainingの自宅出張/Seed庵(尼崎市)でのプライベート/セミプライベートレッスンにご興味をお持ちいただけましたら下記リンク先も併せてご確認ください。

自宅出張/個人レッスンのご質問/お問合せはこちらから、お気軽にどうぞ。

*自宅出張/個人レッスンご契約前の初回相談(若干体験も可)は無料でお受けいただけます!

Seed Training シードトレーニング タイ古式マッサージ 予約 自宅出張 尼崎 兵庫 大阪

090-6756-5136

(レッスン中、移動中、施術中は電話に出られないこともございます。ご伝言をいただければ折り返しお電話させていただきます)

ブログランキング参加しています。清き1クリックいただけると嬉しいです。
 にほんブログ村 健康ブログ ヨガへ
にほんブログ村

kyoto,zen,yoga,

禅と京都の800年、ボクたちとヨガ・ピラティスの80年

禅の八百年

ボクが先日参加させていただいた建仁寺さんでの授戒会で見かけたポスターには、そのようなキャッチフレーズ(って呼んでいいのかな?)が書いてありました。

日本に禅を持ち込んだ栄西禅師没後八百年、ということでそのように書かれていたのだと思いますが、今、もう一度じっくりと「禅の八百年」に思いを馳せてみると、それはそっくりそのまま「京都の八百年」になるんじゃないか。

そんな感想を抱きました。

たとえば、、、

建仁寺さん以外にも、世界中の観光客を惹き付ける仏閣、金閣に銀閣、石庭で有名な龍安寺さん、嵐山の天龍寺さん、ねねの道の高台寺さん、一休さんや沢庵禅師で有名な大徳寺さんはいずれも禅のお寺です。

そして、そうしたお寺ではよくお茶席が設けられておりますが、お茶の文化もそのルーツは禅と繋がります(ちなみに建仁寺開山・栄西禅師はお茶を日本に広めた「茶祖」としても知られているそうです)。

お茶以外でも、料理やお菓子の素材そのものを活かした味付け、『自然』に見立てたプレゼンテーション方法も、禅と通ずるところがあるのではないか、とか。

もっと言えば、舞妓はんのをどり、西陣織のような一見華やかな文化も、それを支える日々の稽古や作法に、禅的な正確さ、厳しさがあるのではないか、とか。

そう考えると、京都という街そのものが『禅の都市』、禅の八百年はそのまま京都の八百年、とも言えるのではないかと。

もちろん禅が全て、とは言いませんが...今日、世界中の人を惹き付ける京都の文化というのは、それぞれが何らかの形、割合で禅と関り続ける中で磨き上げられて来たのではないでしょうか。

・・・

じつは、ヨガとピラティスもこの点で禅と似たところがあるんですよ(と、ボクは思っています)。

もちろん、ヨガやピラティスのスタジオが京都のお寺のように観光地になるワケではありませんし、舞妓はんのをどりのようになるワケでもありません。

京料理のような形で、カラダ(京料理でいう、素材ですね)本来の自然な動作で美しく、快適に動けるようになったり、

禅的な正確さ、厳しさが、華やかな文化を支える日々の稽古や作法となるように、ヨガ的生活が柔軟で、自由な発想やパフォーマンスを生み出したり、

といったカタチで、ボクはヨガやピラティスも京都における禅と同じように、ボクたちの日々の暮らしの土台と成り得る、と思っています。

八百年、とはいきませんが、、、

八十年、くらいはずっと付き合うココロとカラダです。

そのココロとカラダ、そしてそれらを通して生み出される、

行動、言葉、思い

それらの土台としてヨガ・ピラティスをとらえていただけましたら、そしてその実践のパートナーとしてSeed Trainingをお選びいただけましたら、無上の喜びです。

合掌

sv10s

Seed Trainingのプライベート/セミプライベートレッスンは、

みなさん一人一人のココロとカラダ、日々の安心で快適な暮らしづくりの土台となるヨガ・ピラティスを提供させていただきます。

もしご興味をお持ちいただけましたら、下記リンク先も併せてご確認ください。

自宅出張/個人レッスンのご質問/お問合せはこちらから、お気軽にどうぞ。

*自宅出張/個人レッスンご契約前の初回相談(若干体験も可)は無料でお受けいただけます!

Seed Training シードトレーニング タイ古式マッサージ 予約 自宅出張 尼崎 兵庫 大阪

090-6756-5136

(レッスン中、移動中、施術中は電話に出られないこともございます。ご伝言をいただければ折り返しお電話させていただきます)

ブログランキング参加しています。清き1クリックいただけると嬉しいです。
 にほんブログ村 健康ブログ ヨガへ
にほんブログ村