大阪北部を中心とした6月18日の地震、なかなか大きなものでした。
今回の地震のように、足も呼吸も心も、震えて、乱れてしまう非常時だからこそ、ヨガの練習を積み重ねて来た人たちには、これまでの練習の成果を発揮して、
- 身体的な対処
- 精神的な対処
を適切に行い、平常心を素早く取り戻していただきたいところです。
身体的な対処
大きな地震直後だと、身体と呼吸の硬直、震えへの対処が必要になるでしょう。
大切なのは、
- 揺れ(地震)の鎮まりを感じること
- 静かに、柔らかく呼吸すること
身体や呼吸の震えは、その土台である大地が震えている以上、当然起こります。
そして、大地の震えが鎮まると、同じように身体と呼吸の震えも自然に鎮まります。ですが、気が動転していて揺れの鎮まりを認識できていないと、身体と呼吸の震えはいつまでも続いてしまいます。
なので、まずは揺れが収まったことを確実に認識すること。それから、自然に鎮まってきた身体と呼吸が再び震えと硬直にとらわれないよう、静かで、柔らかい呼吸を心がけてみて下さい。
警戒時(避難時等も)は、全身の力みや緊張感をときほぐすリラックス系のアーサナをすると良いでしょう。その時点での身体と呼吸の解放になるだけでなく、再び何かあった時の備えにもなるはずです。
具体的にこのアーサナ、というのはあえて特定しません。それぞれ、やりなれた、リラックス感を得やすいものを選ぶと良いでしょう。
精神的な対処
重要なのは、恐怖によるパニック、思考停止、心の暴走への対処でしょう。
先程の揺れの鎮まりを感じることにも繋がりますが、やはり「今この瞬間」の正確な状況把握を心がけましょう。
決して自分の作る妄想や、周囲のデマ情報に振り回されないように。
おすすめしたいのは、状況に応じた長さの瞑想や呼吸法をすること。
普段から瞑想と呼吸が練られていると、心もすぐに平常心を取り戻し、マインドフルに的確に働いてくれます。
私は師から、困難な状況の中でも心身ともに調和を保つのがヨガだと言われました。
私がこれまでスタジオや出張レッスンでシェアしてきたヨガも、こんな時にこそ真価を発揮するヨガであればと、願うばかりです。
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