このサイトでも度々話題にしている、ベトナム出身の世界的禅僧ティク・ナット・ハン師がフランスで主宰するプラムヴィレッジで実践されている、マインドフルネスについての講演会を聞きに行って参りました。
ご著書を読んで、ぜひ一度お目にかかりたいと思っていたのですが、昨年突然の病に倒れられ、療養中とのこと。今回お目にかかることはできませんでしたが、それでも師のご高弟の方々が多数お越しになり、ご自身の経験と、マインドフルネスのアドバイスをたくさんシェアして下さいました。
講演会では、法話を担当する4人のお坊さん全員が、幸せに気づき、幸せの道を歩むための「プラムヴィレッジのマインドフルネスの実践方法をシェアする」というテーマで、「幸せ」やマインドフルネスの詳細と、それぞれの経験に基づく話をして下さいました。
ヨガ・ピラティス、タイ古式マッサージを実践する者としても感銘を受けるところ大でしたので、これから2回に分けて私自身の学びと感想をシェアさせて頂こうと思います。
前編では、「幸せ」についてのレポートをさせて頂きます。
〜幸せへの道はない、幸せこそが道だから〜
今回の講演会のタイトル、それは「Happiness is the way 〜幸せへの道はない、幸せこそが道だから〜」です。
幸せとは、権力やステータスや財産のことではありません。幸せとは、シンプルであること、ストレス(悪い意味での)のないことです。
自由であり、自己中心的ではない「愛」と「慈悲」がある状態が、幸せなのです。
幸せは、遠い先にあるものではありません。今ここに、あたかも命が今この瞬間に存在するのと同じように、ここにあるのです。
全てが珠玉の言葉だったのですが、「幸せ」とは、という点に関して特に私の中で心に深く残っているのが、以上の言葉です。
以下、これらの言葉を聞いて持った、私自身の感想です。
幸せなんて人それぞれ、そう思われるかもしれません。ステータスや財産を求めて何が悪い、と。
この点、お坊さんのお一人は、幸せは自分の目や耳によって条件づけられると仰っていました。どのようなものを見て、聞くのか。そして、見聞きしたものをどのように感じるか。さらには、目や耳、感覚器官そのもののコンディション。そうした諸条件によって、確かに幸せは人それぞれ違ったものとなって行くのでしょう。
ですが、遠い未来の不確かな幸せのために、今の私たち自身の心や体を傷つけ苦しめるというのは、どうでしょう。
一方、小さくてシンプルであっても、確かな幸せは、今ここにあるのです。そのシンプルな幸せを、平和を、お互いに与え合うことの積み重ねが幸せの道なのだと、これが今回の講演会のタイトル、
Happiness is the way 〜幸せへの道はない、幸せこそが道だから〜
に込められた想いだったのでは、と思います。
では、その小さく、地味な幸せには、一体どうしたら気づくことができるのでしょう?
その「気づく力」こそが、ティク・ナット・ハン師とプラムヴィレッジが実践するマインドフルネス、なのです。
講演会では、マインドフルネスそのものについてはもちろん、幸せの道を歩むためのマインドフルネスの養い方についてもお話がありました。その点については、後半でシェアさせて頂こうと思います。
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