Seed Trainingでは、レッスンでも、このブログでも、たびたび取り上げさせていただいている世界的禅僧ティク・ナット・ハン師とそのマインドフルネスの教え。
今回も、師の本を紹介し、そこからヨガ・ピラティスのレッスンについて思うことを書いてみようと思います。
今回読んだのは、『ブッダの<気づき>の瞑想』という本です。
仏教の『四念処経』(サティパッターナ・スッタ)という、生きとし生けるものが苦しみや悲しみ、不安から解放されるために必要な4種の気づきを確立するために書かれた経典の原文を翻訳し、さらに師が自らの言葉で、私たちの日常に置き換えてわかりやすく解説してくれています。
ティク・ナット・ハン師の書籍では、<気づき><マインドフルネス>という言葉が何度も登場します。
<気づき><マインドフルネス>とは、今この瞬間に意識を置き、注意深く、入念に、かつ自覚的に対象のありのままをとらえる姿勢・精神状態のことを言います。
そして、先述の4種の気づきとは、この<気づき><マインドフルネス>を、
- 身体(文字通りの身体のみならず、呼吸、姿勢、動作等も含む)
- 感覚(身体・生理・心理各面における快・不快・中性の感覚への気づき)
- 心(欲、怒り、執着、憎み、慈しみ等)
- 心の対象(現象等)
のそれぞれで確立することを指しています。
詳しくは、ぜひ実際にお手に取って勉強していただければと思います。ここでは、本書を読んでヨガ・ピラティスインストラクターとして共感するところを述べてみたいと思います。
身体・感覚について
これらへの<気づき><マインドフルネス>の確立、ヨガでもピラティスでもご自分のものとしていただくためには大変重要なことですね。
自分の呼吸、姿勢、動作が自分自身で把握できていなければ、バランスも悪くなるし、動きにムダが生じてしまいます。
また、自分の感覚にマインドフルになれなければ、身体のSOSに耳を向けることが出来ずにケガをしてしまう恐れも生じます。
心・心の対象について
本書は、仏教的な瞑想を想定して書かれていますが、ヨガ的な瞑想においても大変参考になります。
怒りや執着、あるいはそれらの原因となった出来事・現象に、心を支配されることなく、ありのままを見つめること。そうすることで、見つめている対象が自然に健全なものへ変容していく、と本書では説かれています。
このあたり、心の(不要な)作用を止滅することがヨガであるとする、ヨガスートラの教えとも通ずるところがあるのではないでしょうか。
また、身体・感覚を観察するにしても、心や心の対象を観察するにしても、アタマで行うのではなく、自分の身体は自分の身体で、自分の心は自分の心で観察するのだと言います。
このあたりも、ヨガでは「見るもの」と「見られるもの」との合一、などと言いますが、おもしろいなあ、と。
ヨガ・ピラティスのように、心と体への意識、集中力がとりわけ要求されるエクササイズ、ティク・ナット・ハン師の提唱する<気づき><マインドフルネス>の教えと非常に相性が良いのでは、との思いをさらに強めた次第です。
ブッダの〈気づき〉の瞑想 |
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