さて、いよいよ本シリーズでご紹介する最後の1本に辿り着きました。
“胆のう”の経絡。
これまでの胃や肝臓と比べると、、、あまりそのはたらきや、存在そのもものも知られていないかもしれません。ですがご安心を。
シリーズ最終回ということで、じっくり、ゆっくり、ご紹介していきましょう。
胆のうの経絡〜足少陽胆経
ルート:
- 目尻から始まり、一方は側頭部を前後した後、肩に到達します
- 脇の前側→肋骨側部と下降し、骨盤の方へと到達します(図GB-27, 28)
- もう一方(1.で分岐した箇所)は、目尻から体内に入り、頬を伝って首から胸部を通り、対となる臓器である肝臓、そして胆のうにも達します
- 3.のラインはそのまま下降を続け、図GB-27, 28の地点で表面に現れ、そこで、表面を通っていたラインと合流します
- 合流したラインは腿の側部を下降、膝と下腿の側部を通過して外くるぶし前側に至ります
- 最終的に、足の甲を通って、薬指外側が終点です(一部は更に足首下を通って親指に至り、肝臓の経絡と合流します)。
経絡図引用元:All About Acupuncture
www.all-about-acupuncture.com all rights reserved.
今回も、前回の膀胱の経絡同様、わかりやすい動画をYouTubeさんで発見しましたのでシェアさせていただきますね(ただし、内部を通るラインについては割愛されていますので、その点はご了承ください)。
胆のうのはたらき
身体的側面:胆汁の貯蔵と分泌、消化作用の促進
精神的側面:勇気、決断力
誰もが恐れるようなリスクを何のためらいもなく取る人のことを、胆のうの”胆”の字を取って、『豪胆』といったりします。また、“胆”の字は訓読みでは”きも”とも読み、”胆っ玉(肝っ玉とも)母さん”なんて使ったりもします。
どちらも、勇気であったり、鋭い決断力を持った、胆のうの気血が充実した人の好例ですね。
反面、胆のうが不調を起こしていると、過剰な場合は怒りや早まった判断、弱過ぎる場合は優柔不断やためらいとなって現れます。
胆のうの経絡にアプローチする陰ヨガポーズ例
- バナナ
- シューレース(靴ひも)
- スリーピングスワン
- リクライニングツイスト
体の横を伸ばしたり、荷重したりするポーズがメインです。
上段左側より:
- バナナ・・・腿の外側〜脇腹〜肩甲骨付近と幅広くストレッチ
- シューレース・・・上体の自重を使って殿筋(お尻の筋肉)付近をストレッチ
下段左側より:
- スリーピングスワン・・・シューレースよりも更に殿筋へのストレッチを行いたい場合に。
- リクライニングツイスト・・・肋骨を捻ることで、胸〜肩にかけてのストレッチ
陰ヨガの実践・お稽古は、ぜひお近くのヨガスタジオ・教室の陰ヨガを教えられる先生から(お近くがSeed Trainingの場合は、よろしければぜひご相談を)。
陰ヨガのその他のポーズや詳しいやり方、Seed Trainingでの出張レッスンにもご興味をお持ちいただけましたら、下記リンクもぜひご参照くださいませ。
以上で、当初予告しておりました6つの経絡、全てのご紹介は終わりです。
長きに渡りお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
次回、最終章ということで、簡単にこの『陰ヨガ経絡紀行』シリーズの簡単なまとめをさせていただこうと思います。
よろしければ今暫くお付き合いのほどを。
陰ヨガ以外もご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご覧ください。
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