坐禅会を通してのご縁から、栄西禅師八百年大遠諱『報恩大授戒会』、京都の臨済宗大本山・建仁寺さんで厳修させていただく機会を得ました。
この授戒会は、禅、ひいては仏教で滴々相伝受け継がれて来た戒律を正式に授かる儀式です。
儀式は一日かけて行われ、これまでの自分の言動を懺悔し、過去・現在・未来の仏様の心と共に暮らすこと、そしてその暮らしを行う上で守るべき十の戒律を守ることを誓うことなどが行われました。
その『守るべき十の戒律』というのを、十重禁戒と言います。
これが、個人的にヨガ的生活の基礎中の基礎、ヤマ(禁戒)とニヤマ(勧戒)をボクに思い出させてくれたので、今回は十重禁戒とヨガのヤマ/ニヤマをご紹介しようと思います。
ヤマ(禁戒)
自分以外のあらゆる命、世界に対する誓いがヤマです。
ヤマに沿って自分の思考の方向性を決定して行くことで、暴力や不実、欲望など、苦痛と無知をもたらす元凶を消し去ることができます。
ヤマは次の5つから成ります。
- アヒンサー(不殺生、非暴力)
- サティヤ(真実)
- アステーヤ(不偸盗=ぬすまない)
- ブラフマチャリア(性的自制)
- アパリグラハ(無所得=不要に所有、支配しない)
ニヤマ(勧戒)
ニヤマは、自分を磨くための自分自身に対する行動規範です。
ニヤマも次のように5つから成ります。
- シャウチャ(身体、精神の浄化)
- サントーシャ(足りることを知る)
- タパス(自己形成のための実践)
- スワディヤーヤ(自己の探求)
- イシュワラ・プラニダーナ(絶対主への、行動と意思の献呈)
十重禁戒
以上のヤマとニヤマを守り、実践していくのが『ヨガ的生活』というものの基本なのですが、、、
ちょっとわかりにくいな、と思われたら、十重禁戒が参考になるかもしれません。ので、十重禁戒もご紹介いたします。
- ものの命を殺すことなかれ
- 人のものを盗むことなかれ
- 男女の道をはずすことなかれ
- うそ偽りを言うことなかれ
- 酔いしれて勤めを怠ることなかれ
- 他人の過ちを言いふらすことなかれ
- 己を誇り他をあしざまに言うことなかれ
- 施すことを惜しむことなかれ
- いかりによりて自分を取り乱すことなかれ
- 佛や三宝に不敬の念を抱くことなかれ
なんとなく、「あぁこれって、ヤマ/ニヤマで言うと、そういうことか」というようなところ、ありませんか?
ボクの場合は、禅の智慧がヨガ哲学の理解とヨガ的生活の実践を深めるのに役立ってくれていますが、もちろん他の仏教宗派でも、クリスチャンの方でも、それぞれ拠り所となるものがあれば、そこから共通点を見つけてヨガ的生活を実践していくきっかけとしていただければと思います。
レッスンではあまり時間をかけてお話することはありませんが、ヤマとニヤマに沿ったヨガ的生活は、決して窮屈なものではなく、むしろココロに安心と平穏をもたらしてくれるものです。
ですので、少しずつでも実践を。
ヤマとニヤマの詳しい内容、ココロに安心と平穏をもたらすためのヨガ的生活の実践方法等、もしご興味をお持ちでしたらレッスンの際にお気軽におたずね下さい。
合掌
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