月別アーカイブ: 2012年1月

yin dragon pose

筋肉とスジ、それぞれの使い方/鍛え方

突然ですが、みなさんは筋肉と、いわゆる”スジ”と言う部分と、何となくタイプの違うものという感覚で区別していませんか?

もしそのような区別が出来ていたなら、その身体感覚は正しいものです。筋肉は筋肉、そして”スジ”と言っている部分は、骨と骨を繋ぐ靭帯骨と筋肉を繋ぐ腱、といった部分を指しているものと思われます。

ですが、そうした筋肉と”スジ”の違いを認識してはいても、それぞれの鍛え方や使い方について正しく把握し、実践できている方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?

ということで、筋肉、そして”スジ”と呼ばれる靭帯や腱の特徴、さらにそれを踏まえた上で、それぞれの使い方/鍛え方についても少し触れてみたいと思います。

筋肉はダイナミックでリズミカル

筋肉の性質は、柔らかく弾力性があるという点にあります。この弾力性や柔らかさが伸張/収縮動作を可能にし、ダイナミックでリズミカルな反復運動を生み出します。

また、このような筋肉の伸張/収縮動作は熱を生み出しますので、筋肉を使った運動は身体を温める効果もあります。

スジは身体の構造をガッチリ守る

一方、”スジ”と呼ばれるものが含まれる結合組織という組織は、筋肉に比べて弾力性に乏しく、非常に硬い組織です。この硬さは、骨と骨、骨と筋肉をガッチリつなぎ止めて身体の構造を安定させるために必要とされるものです。

図は膝の構造を描いたもの。Tendonとあるのが腱、Ligamentとなっているのが靭帯です。

筋肉はアクティブに、スジはサポーティブに

筋肉とスジ、それぞれの役割と特徴を見たところで、まずはそれぞれの部分の使い方について考えてみましょう。

筋肉はアクティブに、スジはサポーティブ(支持的)に

が原則と言えるでしょう。

逆の使い方、特にスジをアクティブに使う使い方は、不要なケガをしないためにも極力避ける必要があります。

ボク自身の経験から言うと、居合道を習いたての頃、手首を無駄にスナップさせてしまっていたのですが、あの時感じた手首の痛みというのは、スジをアクティブに使ってしまったが故の痛みだったのだと思います。

楽器を演奏する方でも手の腱鞘炎が多いのは、このようにスジの部分をアクティブに使ってしまうことが原因なのではないでしょうか。

筋肉とスジ、どちらも鍛える事は可能だし、必要だ

最後に、筋肉とスジそれぞれの鍛え方について見てみましょう。鍛え方も使い方と原則は同じ、

筋肉はアクティブに、スジはサポーティブ(支持的)に

です。

アクティブな筋肉の鍛え方としては、ご存知の各種筋トレですよね。さらに、筋肉には一定の姿勢やバランスをキープする働きもありますので、若干サポーティブな鍛え方をする事も可能です。

身体構造上自然な姿勢をキープした上でエクササイズを行うピラティスは、その好例の一つと言えるでしょう。

疑問なのは、スジについてです。おそらく、「スジなんて鍛えられるの?」と思われた方は少なくないと思います。ところが、スジの特徴を把握した上で慎重に行えば、スジを適度に柔らかくすることは可能です。

やり方としては、陰ヨガのように全身の筋肉の緊張を解いた状態で、パッシブ(受動的)に長時間(3〜5分)かけてストレッチするやり方が効果的でしょう。

“スジ”と言われる部分を柔らかくすることは、身体の内側からの軽さや快適さをもたらしてくれます。さらに、硬いとされる部分をじっくり時間をかけてほぐしておく事でケガの予防や軽減にもつながるため、ボクはこの部分を鍛えることを筋肉を鍛えることと同じくらい必要なことだと考えています。

スジと言われる部分の使い方や鍛え方、少しは参考になりましたでしょうか。

阪神間にお住まいの方で、ヨガ、ピラティスを通してこれらの筋肉のスジ、使い方と鍛え方を学びたいと思っていただけたら、Seed Training(シードトレーニング)がお力にならせていただきます。

お気軽にお問合せください。

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<参考文献>
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Yin Yoga: Outline of a Quiet Practice/Paul Grilley

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呼吸で生み出すヨガとストレッチの違い

ヨガとストレッチは、同じものなのでしょうか?それとも、別物?

ヨガを、プラナヤーマ(呼吸法)やメディテーション(瞑想)も含めた広い意味(でも、この方がより正確?)で捉えると、ストレッチとは全く別の体系を持っていることは明らかです。

でも、一般的に知られているアーサナ(ポーズ)とストレッチを見比べてみると、パッと見ただけでは、同じように見えますよね?

   

でも、実際に両方を体験された方は思うはずです。

いや、違う。同じじゃない、と。

その違いの原因は何かというと、ヨガアーサナを行う際の腹式呼吸による、

体の内側でのリラックス感や活力を感じられること、

ではないでしょうか。

今日は、体の内側にリラックス感や活力をもたらすヨガの呼吸法について少しご説明させていただこうと思います。

横隔膜を意識する腹式呼吸

ヨガは腹式呼吸(じつはこれも非常にザックリした表現に過ぎないのですが)、

というのは、ヨガを普段されない方でもご存知の方がたくさんいらっしゃるくらい、よく知られているところですが、単純にお腹を出したり引込んだり、だけでは十分でないことはご存知でしょうか?

横隔膜を上下させることによってお腹を出し入れすることが、体の内側にリラックス感と活力を与える腹式呼吸を実践するためのポイントです。

息を吸った時は、左図の横隔膜を下に向かって下げ、

息を吐く時は、反対に上に向かって引き上げるように意識します。

おへをを中心としたお腹まわりが前後に出たり引込んだりするのは、この横隔膜の上下運動の結果です。

お腹まわりを緩めた状態で横隔膜を意識した腹式呼吸を行うことで、肺は十分な拡大/収縮運動が出来るようになります。

また、横隔膜の下方に位置する臓器も、息を吸う時は上から横隔膜の圧迫を受け、吐く時はお腹を引込むことで前方からの圧迫を受け、マッサージ効果が得られます。

この体の内側で起こる感覚が、体の表面の筋肉を伸ばすことにフォーカスしたストレッチとヨガとの違いと言えるのではないでしょうか。

ただし、ヨガとストレッチ、どちらが優れているかは解りません。その辺りの事は、それらを行うそれぞれの状況やタイミングで変化するものだと考えています。

合掌

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Yoga Mindと脳科学〜ひらめきをキャッチする〜

ヨガのメンタル・マインド的効能として、インスピレーションや創造力の啓発ということが一般的に主張されています。

ただ、その主張の裏付けとなっているものは、指導する立場とはいえ、まだまだ未熟なボクにとっては少々深遠に過ぎて理解しづらいものでした。

ところが、ヨガとインスピレーションや創造力との繋がりを裏付けるもう一つのルートと思えるものを、発見してしまいました。

それは、脳科学です。

こちらの本から、そのヒントをいただきました。
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どうやらこの本によると、脳にはインスピレーションや創造力のもととなる「ひらめき」をキャッチする回路が存在するようです。(この回路の詳しい仕組みが気になる方は、実際に読んでチェックしてください。専門用語も絡むのでここでは省略)

そして、ここがヨガとの繋がりを大きく感じさせられた点なのですが、

この回路をより効果的に働かせるためには、

リラックスした状態を作り出すこと

が大切だということです。

本の中では、「根を詰めて仕事をしている時よりも、休憩の散歩中により良いアイデアが出て来たなんていう事はありませんか?」という例が出されていましたが、ヨガも休憩中の散歩、いやそれ以上にリラックスした状態を作り出す可能性をも十分に持っています。

アーサナ(ポーズ)の稽古では、深くゆったりした呼吸とともに全身を伸ばし、緩めることで身体的なリラックス状態を作り出すことが出来るし、

メディテーション(瞑想)の稽古では、ボクがカナダで教えを受けていた頃は”Be an observer…”とか”Just observe…”(ただ観察するだけ...)という事を先生方から言われましたが、それによって何か一つの思考(多くの場合は、重要性を持たない、単に派手だったり、刺激的だったりするもの)にとらわれる事なく、精神的にリラックスした状態に入ることが出来ました。

これは個人的な経験ですが、そうした心身のリラックス状態が高まってこそ、余計なものがそぎ落とされて、自分の軸になる活動のインスピレーションや創造力も高まってくるように思います。

う~ん、余計なものがそぎ落とされるっていうよりも、リラックスした状態だから、そうした余計なものは勝手にボロボロと落ちて行く、といった方が、感覚的には近いのかも。

ヨガはインスピレーションや創造力を啓発することが出来る、という主張の深遠な裏付けは、少し単純化すればこういう感じなのでは、とボクは取りました。

ただ、ヨガがそうしたインスピレーションや創造力を高める唯一の方法か、最善の方法か、という点については、人それぞれということで。

合掌